自信がないとき

インテグレイテッド・ヒーリングのセッションをさせていただくと、自分に自信がない、という人がとても多いことに驚かされます。

第三者である私から見たら、才能もあり、人望もあり、自信がない理由など見当たらなく見える人でも、「自分が自分でいていいということに自信がない」「自分にそんなことができるという自信が持てない」という課題をお持ちのことが多いんです。

自信、というとのは、要は、自分をそのまんま許容する力。そして、自分の成長を信じられる力。

これがないと、幸せを心底感じて生きることが難しい…だから、自信を持つことはとても大切だと思うのですが、難しいのは自信がないという状態は、何らかの理由で潜在意識の奥深くからきていることが多いこと。

だから、「自信を持ちましょう!」とか、「あなたはあなたでいるだけで素晴らしいんですよ!」などと表面的な励ましだけで、自信が育まれることはとても少ないんです。

もちろん、表面的な元気づけに意味がないとは思いません。ただ、一瞬、気分が良くなって、自信を持てるような気持ちにはなっても、根っこのところに養分がちゃんとあるために生まれる自信ではないから、何かあるとまた自信がないというところに戻ってきてしまうのです。

偉そうに書いていますが、自分もそうだから、よくわかるんです。

インテグレイテッド・ヒーリングは、潜在意識の奥深くにある自信のなさの原因を解消する、とてもいい方法の一つです。

ただ、みんながみんなヒーリングを受ける気になると限らないので、もうちょっと身近なところでできることをいうと、まずは自信がない自分をそのまんま受け止めてあげることかな、と思います。

というのも、割と多くの人が、「なんでこんなに自信が持てないんだろう。自分を愛さなきゃ!自信を持たなきゃ!」というようなことを自分に言い聞かせている気がするんですよ。

でも、自分を叱咤激励するときって、自分に自信がないという状態をよくないことだと否定的に受け止めていることが多いんです。

つまり、前向きであろうとして、実際には自己を否定してしまっているんですね。

自己否定から自信が育つことはまずありません。

だから、まずは「なぜか理由はわからないけれど、私は自分に自信が持てないのだなぁ」、以上。

自信がないことを悪いことと思わずにただ受け入れることがスタートなんです。

もし余力があれば、「そんなに自信がない中でも、ずいぶん頑張って生きてきたなぁ」と自分に労いの言葉をかけてあげるのもいいと思います。

それを繰り返していると、ある瞬間、下丹田(おへその下)に力が入る感覚を得る人もいると思います。

人によっては中丹田(胸の真ん中)があったかくなるかもしれません。

もしそれを感じられたら、大万歳。

それこそが、あなたの自信を生む養分、源のあなたのパワーを感じられたということだから。

最後に、どうしてもお伝えしておきたいことが一つ。

それは、どんなに自信満々に見える人も、自信を喪失して泣いている夜はきっとあるということ。

いつも元気いっぱいで、自信に満ち溢れていてる、ということは生きている限りありません。気分が上下したり、ぐるぐるしたり、傷ついたり、悲しんだり、笑ったり、はしゃいだり、と、揺らぐことそのものが生きるということだから。

植物は大きく揺らげば揺らぐほど根っこを強くしていって、大きく成長します。

人間もきっと同じ。

自信のなさに打ちひしがれたときは実は後退ではなくて、「さらに成長するためにいい感じで揺らいでるとき」とも言えるんですね。

そもそも本当に弱い人は自分に自信がないということを受け止められないから、気づくことができません。

だから、自信がないということに気づけただけでも、実はものすごーくパワフルな成長の始まりなんです。

焦らず、内なるパワーを信じて、進みましょうね。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。