ここから、どこに向かいたい?

こんにちは。このEarth’n Usの古澤さと子です。

私事ですが、昨年、Integrated Healing(IH/インテグレイテッド・ヒーリング)の講習会を受講し、プラクティショナーになりました。

私がIHに心惹かれてプラクティショナーを目指した理由は山ほどあるのですが、そのうちの一つが、IHでは原因探しではなく、「では、どうしたいか」という目標にフォーカスする、という特徴がありました。

(IHについてはまたいつか詳しくお伝えできるようにしますのでお待ちくださいませ)

たとえば、自分に自信を持ちたいのに、どうしても持てない、自己肯定感が低い、という悩みがあるとします。

もちろん、自己肯定感が低くても、そこに自分の問題意識がないのであればそれは問題ではありません。ただ、自分でどうにかしたいと感じているならそれは「問題・課題」となります。

私は、ずいぶん前に自己肯定感がずいぶん低い自分に気づいて、何とかしたいなと思うようになりました。そして、心理カウンセリングなどを受けるうち、私の場合は母との関係がうまくいっていなかったことが自己肯定感の低さの「原因」だと考えるようになりました。

そして、そこを何とか克服しよう、癒そうと頑張っていたんですね。

でも、ある時、気づいたんです。

「自分に自信がないのは母との関係が原因だから、何とかしてそこを癒さなくては」と考えているうちは、おそらくこのループを抜けられないって。

というのも、「原因」にフォーカスして「原因」を何とかしようとしている限り、やっぱり知らずのうちに「原因」の方に近い状態の自分になっちゃうんですね。でも、人が変わる時って意識も含めて自分の状態全部が変わらないと変わりません。だから、原因の方に近い状態に自分がある限り、なかなかそこから抜けられないんです。

ここでいう状態というのは、ボディ、マインド、スピリットを合わせた自分の全体的な状態、です。ボディ、マインド、スピリットはどこが主導になってもいいのですが、全部が調和していてこそ同じ方向を向いて変化できるんです。でも、原因にフォーカスしていると、マインドはずっと原因の領域にとどまっているのと同じなんだなって気づいたんです。

もちろん、当時の私は、「原因」がわかったからにはそこを克服することが前に進むことだと思って、その「原因」を一所懸命掘り起こしていたのですが。

でも、今は全く考えが変わって、自己肯定感が低いという「問題・課題」がわかったら、大事なのは、「じゃあ、どうしたいのか」「どんな私でありたいのか」という「目標」にフォーカスすることの方だと確信するようになりました。

ただ、ここがトリッキーなんですが、「じゃあ、どうしたいのか」「どんな私でありたいのか」という目標を立てて、そちらを意識することと、母との関係で傷ついたり、悲しかったりした自分を抑え込むのは同じではないんですね。

傷ついたり悲しかったりした自分はまるごと受け止めてあげる。よしよししてあげる。でも、それとこれは別で、「さ、じゃ、このままの状態が嫌なら、どの状態に向かいたいか決めましょ」とやるんです。

IHのセッションでは、課題に対して、必ず自身で目標を決めてもらうのですが、自分が受けてみると、課題とその原因に対してはかなり意識できているのに、「じゃあ、その課題が解消されたらどうなりたいの?」ということについては明確に言語化できていないことが多々あることに気づかされます。

思うに、そこを言語化できるようになるだけで、ずいぶん変わってくるんじゃないかな。

もちろん、原因を究明するのが悪いとか、マイナスだとかは思っていません。でも、問題や課題があることはわかっているのにそこからなかなか抜け出せない場合は、原因にフォーカスしすぎていないか、一度考えてみて、目標にフォーカスを変える、つまり、どこに向かいたいかを明確にしてみるのはいいのでは、と思います。

面白いんですけど、目標にフォーカスを変えると、もしその原因となった部分に癒しが必要であれば必ずや癒しのチャンスが訪るんですよ。いや、必ずって言ってしまうのは危険ですが、自分の経験だけをもとにしてよければ、自信を持ってそうだと言えます。

これを読んでくださっている方は、何かしら必要あって縁あってここに辿り着いたと私は信じているので、2023年はぜひ「原因より目標を意識」と、ちょっと心に留めてみてください。

私も今年の目標を決めて手帳に書き出しました。お互い、「いい一年だった」と思える一年にしましょうね。

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