健康法は数多くありますが、何をやるかという以上に、自分のライフスタイルに無理なく取り入れられるもの、自分に合ったもを見つけて楽しく続けることが大事だと思います。今回は、私がヨガやエクササイズの前に準備体操のように取り入れている「スワイショウ」をご紹介。ものすごく簡単な動きで、かつ気持ちがいいので、よかったらぜひ取り入れてみてください。
スワイショウって何?
「スワイショウ」を私が知ったのは今から数年前、日本で通っていたヨガクラスで、でした。
調べてみると、もともとは中国で生まれたものとのことで、太極拳や気功に由来しているようです。
その動きはとーっても簡単。
腕を前後に振るバージョン
- 両足を肩幅くらいに開いて自然に立ちます。
- 肘を曲げないようにして両腕を前後に振ります(左右の腕は一緒に動かします。自らの重みで振り子のように)。
腕を左右に振るバージョン
- 両足を肩幅くらいに開いて自然に立ちます。
- 両手を開き、顔は正面に向けたまま、腰を軸にして左右にひねるようにして、そのひねりに合わせて腕を左右に振ります(腕が自然と下腹部や腰に当たりますが、それでOK。腰をひねるときは、体重を左足、右足と移動する感覚で、手は自然に体に巻きつく形。イメージはでんでん太皷です)。
いずれも腰を軸にして、腕と肩の力を抜き、筋力ではなく腕の重みでぶらぶらとさせることがポイント。呼吸は止めないようにしてください。
どのくらいやるのがいいかには諸説ありますが、私は前述したようにヨガやワークアウトの前の準備体操的に、前後のバージョンと左右のバージョンを、それぞれ3分間行っています。
スワイショウに限りませんが、何か新しいことを習慣化したい時は、あまり難しく考えずに、日常の中で無理なく取り入れられる時間帯に、取り入れやすい回数からまず始めてしまう、というのがコツです。とにかくスタートしてしまう。そうして心身が良い変化を実感して自然ともっとやりたくなるという気持ちになったらしめたもの、です。
スワイショウの効果は?
スワイショウは、血流や気の流れをよくすると言われているほか、脊髄を動かすことで自律神経のバランスを整えるとも言われています。ということは、かなりざっくりですがさまざまな病気の予防になると言えますね。
また、スワイショウは動く瞑想とも言われているそうで、確かにこれをやっていると自然にマインドフルな状態になることは体感していますので、脳にもいいのではないかと思います。
こういう話題には、科学的な根拠を求めてしまいがちですし、医学・医療の発展のためには科学で追求していくことが大事だと思っていますが、庶民の健康法という点では、「私が気持ちいいと感じる」という感覚の部分をもっと大切にしていいんじゃないかなと思っています。
何より、ものすごーく簡単で手軽で、誰でも取り入れやすいのがスワイショウのいいところ。仕事の合間の気分転換にもオススメです。